外構工事を行う際によくあるトラブルとは?防止策を事前に知っておこう!

公開日:2022/09/15  最終更新日:2022/08/30


塀やフェンス、庭、ウッドデッキなどの「家づくりの醍醐味」ともいえる外構工事ですが、工事をする際は工事業者と近隣、それぞれとの間でトラブルが起きることも少なくありません。しかし、実際にどのようなトラブルが発生しているのでしょうか?今回は外構工事をする際によくあるトラブルの事例について、防止策と一緒に解説します。

外構工事業者との間でよくあるトラブル

外構工事業者との間で発生しやすいトラブルは、主に工事がスタートする前の打ち合わせから工事がすべて終わるまでの長期間に渡っています。主なトラブルは次の4つです。

見積もりより、高い費用を請求される

工事がスタートする前に費用の見積もりをしてもらうのは当たり前のことですが、工事が終わった後で、見積もりよりも高い費用を請求されるトラブルがあります。工事中に「玄関のアプローチに手すりを付けた方が、高齢になったときも安全ですよ」「雑草対策に、砂利を敷くのがおすすめです」など、見積もりに記載されていない工事内容を提案され、いわれるがまま提案を受けていることが原因です。

当初の予定よりも工期が長引く

当初予定されていた期間よりも、工期が長引いてしまうトラブルもあります。外構工事は外でおこなわれるため、台風や大雪といった悪天候の際は工事ができません。基本的には余裕を持って工期が設定されるものの、状況次第ではスケジュールが延びてしまうこともあるでしょう。また、発注ミスを始めとする、業者側のミスで工期が長引くこともあります。

仕上がりのイメージが異なる

3つ目は仕上がりのイメージが異なることです。工事開始前の打ち合わせで、仕上がりのイメージを業者に伝えていたにも関わらず、イメージ通りの仕上がりにならなかったことで、トラブルに発展するケースも少なくありません。

アフターフォローをしてくれない

一般的な外構工事業者では工事終了後の不具合に備えて、アフターフォローを設定しています。しかし、アフターフォローの保証をしていないところも一部で見られ、修理やメンテナンスが必要な状態だったとしても、対応してもらえません。

外構工事を行う際によくある近隣トラブル

続いては近隣住民との間でよく起きるトラブルについて見てきましょう。

工事音がうるさい

近隣との間で最も起きやすいトラブルのひとつが、工事音がうるさいことです。外構工事の種類によっては大きな重機が入り、工事する音が響くこともあるでしょう。日本では「騒音規制法」によって早朝と夜間の工事は認められていませんが、近隣住民の中には日中に自宅で仕事していたり、夜勤明けで休んでいたりすることも考えられます。特に、外構工事がおこなわれることを知らずに、突然大きな音で工事が始まると、トラブルに発生しやすいでしょう。

隣地境界に設置したフェンス

工事をする際に、隣地との境界にフェンスを設置するケースもあるでしょう。しかし、フェンスが近隣とのトラブルの種になる可能性もあります。たとえば、背の高いフェンスや目隠しタイプのフェンスを設置した場合、「高いフェンスによって圧迫感がある」「日当たりが悪くなった」などのクレームが来ることも考えられます。また、自分が思っている境界と、隣家が思っている境界とが異なり、トラブルになることもあるでしょう。

デザインが周囲の景観にそぐわない

最後のトラブルは、外構のデザインが周囲の景観にそぐわないことです。自宅なので自分の好きなようにデザインするのは自由ですが、あまりにも個性的で奇抜なデザインだった場合、景観に合わないことからクレームが来ることも実際にあります。特に新興住宅地といった、景観を重視したエリアでは要注意です。

外構工事のトラブルを防ぐためには?

外構工事のトラブルは以下で紹介するような、事前の対処によってある程度防ぐことができます。

工事業者との打ち合わせを念入りにおこなう

工事業者とのトラブルを防ぐためには、事前の打ち合わせを念入りにおこなうことが必須です。打ち合わせの中で気になることやわからないことは、遠慮せずに聞きましょう。少しの不安をそのまま放置しておくと、後々のトラブルにつながります。「見積もりの詳細」「アフターフォローの有無と内容」「工事期間」「仕上がりのイメージ」「職人の技量や経験年数」などが主なチェックポイントです。

近隣へは事前にあいさつ・説明をする

外構工事の種類にもよりますが、特に大きな音が発生するものの場合、事前に近隣住民へ伝えておくことが大切です。工事をおこなう旨のあいさつだけでなく、「どのくらいの期間」「どのような工事をするのか」を細かく説明するとよいでしょう。ただし、金銭の支払いといった身勝手な要求をされたときは、弁護士などの専門家に相談するのがおすすめです。

まとめ

外構工事では工事業者と近隣住民、それぞれでトラブルが起きる可能性があります。100%トラブルを防げる保証はありませんが、事前の対処によって、ある程度の防止が期待できます。業者とはしっかり打ち合わせをしておき、また、近隣住民にはあいさつと工事内容の説明を丁寧におこなっておきましょう。

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