外構工事の耐用年数はどれくらい?長持ちさせるコツについても解説!
家を建てるときは、建物を建てるだけではなく、フェンスや玄関に門をつけることがあるでしょう。安全性や外観をよくするためにつけるこれらのことを外構といいます。庭の部分も合わせて外構と呼んだり、庭はエクステリアと呼んだりして区別されているのが特徴です。では外構工事を行った場合、どれくらい使用し続けることができるのでしょうか。
そもそも「耐用年数」とは?
耐用年数とは、償却資産が使用に耐えられる年数のことを指します。外構は外にあるため雨や風、紫外線などで少しずつ劣化していくのです。また、耐用年数には種類があります。こちらで解説しましょう。
法的耐用年数
固定資産税を算出するため、税法で決まっている年数。マンションや店舗などは法定耐用年数を超えたらリフォームや取り壊しをする必要がありますが、個人の所有する一戸建ては工事の必要はありません。
物理的耐用年数
外構の素材が耐えられる年数のことを指します。風や紫外線、雨、雪や霜などにさらされる塀やフェンスは年々劣化していきます。素材が耐えられなくなると機能が失われたり壊れたりして役割を果たせなくなってしまいます。このように素材の寿命を迎えてしまう年数を物理的耐用年数といいます。
経済的耐用年数
経済的に維持や修理する価値がある年数のことを指します。外構は外にあるため劣化が進みやすくメンテナンス費用がかかります。機能や外観を保つためにメンテナンスを行いますが、メンテナンスの費用が負担になる、メンテナンスをしても外観が悪いままなので取り壊そうとなるときが来ますが、この年数を経済的耐用年数といいます。
外構工事の耐用年数
外構工事の耐用年数は、素材やメンテナンス具合によって異なります。法定耐用年数は法律で決まっていますが、そのほかの耐用年数はおおまかなものです。素材によっても耐用年数は異なりますが、普段のメンテナンスや掃除、紫外線の当たり方などでも異なってきます。長持ちさせたいのであれば大切に扱いましょう。
こちらでは、素材別の耐用年数をご紹介します。
スチール
フェンスなどによく使われるスチール素材の耐用年数は15年くらいです。外で雨にあたりますが、外構用に使われているスチールは防サビ処理が行われているものが多いのですぐにサビたりすることはありません。雨や雪が多い、海が近いといった場合は耐用年数が短くなることもあります。
コンクリート
ブロック塀、玄関のアプローチなどに使われます。コンクリートは20年から30年と耐用年数が長いですが、塀の中には地震で塀が崩れないよう鉄筋が入っていることが多いです。この鉄筋部分は20年くらいで劣化してきてしまうので、コンクリート塀の耐用年数は20年くらいと見ておくとよいでしょう。
レンガ
レンガは玄関アプローチなどに使われます。レンガは耐用年数が半永久的といわれているのが特徴です。土に触れる場所に置くことができ、経年劣化で風合いの変化を楽しむことができるが魅力でしょう。
しかし、コケやカビなどがたくさん生えると見た目が悪くなってしまうので、ある程度のメンテナンスは必要です。レンガ同士をつなげるモルタル目地の部分は劣化でひび割れすることがあります。ひび割れやぐらつきが発生したらレンガを新しいものに変えるとよいでしょう。
外構を長持ちさせるコツ
外構を長持ちさせるにはどうしたらよいのでしょうか?こちらで長持ちさせるコツを詳しく解説します。
掃除する
外構は家のなかと違って常に外で紫外線や雨風にさらされています。どうせすぐに雨やほこりで汚れるだろうと思い掃除をさぼってしまうと汚れが染みこんだりこびりついたりしてよごれがとれにくくなり、劣化を早めてしまうこともあります。高圧洗浄機があると簡単に掃除ができますが、定期的に業者に掃除をお願いするのもよいでしょう。
塗装し直す
5年に1回くらい塗装をすることで、外構の建造物は長持ちさせることができます。サビがあるとどんどんそこから劣化してしまうので、サビを落としたり汚れをきれいにしたりしてから塗装しましょう。DIYが好きな方なら自分でやってもよいですし、業者にお願いしてもよいです。
草木の手入れをする
外構部分でこまめな手入れが必要なのは庭の部分ではないでしょうか。塀やフェンスは掃除や塗装などをたまに行うことで長持ちさせることができますが、庭に生えた樹木、草花はどんどん成長してしまうのでこまめに手入れをしなければ外構全体の外観に影響します。
樹木に害虫がつかないように薬剤を散布する、不要な草木は除草剤を使うなど状況に応じて手入れを行う必要があるでしょう。たくさんの樹木があって手入れが大変な場合は外構業者に定期的にメンテナンスに来てもらうこともできます。
まとめ
外構は家の顔ともいうべきものです。いくら室内がきれいに片付いていても、外構が汚れていたり壊れていたりすると、近隣住民からのイメージが悪くなったり機能が損なわれているので不便だったりとよいことはありません。掃除やメンテナンス、塗装などを行うことで耐用年数を伸ばし、少しでも長持ちするように大事に使いましょう。自分で掃除やメンテナンスが難しいところは外構業者に作業を依頼するのがおすすめです。