庭をコンクリート舗装する際の費用相場とメリット・デメリット
自宅の庭をコンクリート舗装すると、みためがオシャレになるだけでなく、雑草対策や駐車場としても使えて便利になります。しかし、コンクリート舗装は比較的大きな工事を必要とするため、費用面が気になるのではないでしょうか。ここでは、庭をコンクリート舗装する際にかかる費用相場やメリット・デメリットなどについて詳しく紹介します。
土間コンクリートとは
土間コンクリート(土間コン)とは、地面に平面的に打設されるコンクリートのことをいい、駐車場や門から玄関へのアプローチなどによく使われています。
一般的には表面をつるつるに仕上げる「かなごて仕上げ」が多いですが、ホウキで掃いたような刷毛目を付けることで、雨の日でもすべりにくくなる「刷毛引き仕上げ」にすることもあります。
刷毛引き仕上げは駐車場などの広い面積で使用されることが多く、砂埃がたまりやすくなるというデメリットはあるものの、広いスペースを必要とする車いすユーザーにはおすすめです。
土間コンクリートを作るためのおおまかな施工手順としては、周りと高さが合わなくなることを防ぐため、最初に砂利・砕石・コンクリートを入れる分の地面を掘り下げ、そこに砂利や砕石などを敷き込み固めます。
型枠と強度を上げるためのワイヤーメッシュを設置し、その上に直接コンクリートを流し込んでから表面を仕上げ、1週間ほど乾燥させれば完成となります。
庭をコンクリートにする際の費用相場
庭をコンクリートで舗装する場合にかかる費用相場は、1平方メートルあたり1万~1万5,000円前後です。自動車1台分の広さが約15平方メートルとされています。したがって、自動車1台分の駐車場をコンクリートで舗装して作る場合、15万~22万5,000円前後の費用がかかると考えればよいでしょう。
ただし、あくまで目安であり、業者や地域などによって異なるため、少し余裕をもたせた予算を準備しておいてください。
費用を抑えたい場合は、自動車のタイヤが乗る部分だけをコンクリートで舗装し、それ以外の部分は砂利・芝生などにしてコンクリートの使用面積を減らす方法があります。
しかし、あまりやり過ぎるとコンクリートが割れてしまったり、動いてしまったりするおそれがあるので注意が必要です。DIYにより節約することも考えられますが、コンクリート舗装は素人には難しい専門的な技術が必要とされるため、あまりおすすめはできません。
1社だけでは提示金額が高いのか安いのかよく分からないので、複数の外構工事業者に見積もりを依頼して、比較検討するとよいでしょう。
また、コンクリートリフォームの閑散期である夏にお願いすれば、提示金額が安かったり、値下げ交渉に応じてもらいやすくなったりします。このようにさまざまな工夫をすることで、上手に費用を抑えることが可能です。
庭をコンクリートにするメリット・デメリット
庭をコンクリート舗装するメリットとしては、駐車場として利用できること、みためがオシャレになること、手入れが簡単なことなどが挙げられます。自動車はかなり重量があるため、駐車場の地面には相応の強度が求められますが、頑丈なコンクリートであれば問題ありません。
また、コンクリートなら車体が土や埃で汚れたり、雨の後に泥が付いたり、砂利が跳ねて傷が付いたりすることがなく、大切な自動車をきれいな状態に保つことが可能です。
また、コンクリート舗装することで、外構を含めた家全体を白やグレー系で統一したり、レンガやタイルなどを埋め込むことでデザイン性を高めたりできます。オシャレな雰囲気にしたい人には、庭をコンクリートにすることはおすすめです。
さらにコンクリート舗装することで雑草が生えてこなくなるため、草むしりの手間から解放されることや、砂や泥などで汚れた場合に水で洗い流すだけできれいになることも、大きなメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、日差しの照り返しがきついこと、撤去が大変なことが挙げられます。コンクリートは日差しの照り返しが強く、特に夏にはかなりの高温になります。触るとやけどしてしまうこともあるため、小さい子どもやペットがいる場合は気を付けなければいけません。
また、コンクリート舗装してしまうと、庭の雰囲気を変えたくなってリフォームする際に、再度外構工事業者に依頼する必要があります。舗装時と同額またはそれ以上の費用がかかるうえ、思い立ってすぐにリフォームできなくなってしまう点には注意が必要です。
まとめ
ここでは、庭をコンクリート舗装する際にかかる費用相場やメリット・デメリットなどについて詳しく紹介しました。住宅地を歩いていると、庭をコンクリートで舗装したスタイリッシュで便利そうな家をよく見るという人もいるのではないでしょうか。
上手く費用を抑えながら効率的にコンクリート舗装したい場合は、外構に関する知識やノウハウが豊富な外構工事業者に相談してみるとよいでしょう。多くの業者が存在するので、まずは数社に資料請求するか、電話やメールで問い合わせしてみてください。
信頼できる業者が見付かれば、的確で分かりやすい助言をもらえるうえ、確かな施工技術により安く効率的にリフォームを進めることが可能です。