外構工事を行う際に結ぶ契約書のチェックポイントについて解説!
業者に外構工事を頼む時は口約束だけでは頼めません。業者に頼む時は「契約書」を結ぶ必要があります。契約書を結んでないと、できあがりがイメージとちがう時にどうすることもできません。では、外構工事の契約書とはどんなものでしょうか。今回は、外構工事を行う際に結ぶ契約書のチェックポイントについて詳しくご紹介します。
外構工事における契約書の必要性
外構工事における契約書にはどんな必要性があるのでしょうか。こちらで詳しくご紹介します。
外構工事における契約書とはどんなものか?
外構工事における契約書とは、注文者が、請負者(うけおいしゃ)との間で交わした文書による約束のことです。簡単にいうと「文書に記載してある通りの外構を造ります」という証拠のことです。
一般的に、外構工事における契約書は「外構工事請負契約書」といいます。外構工事における注文者とは「家主・施主」のことで、請負者とは「外構業者」のことです。
外構工事請負契約書とは?
外構工事請負契約書とは、請負業者が発注者に対して「請負った外構工事は責任をもって造ります」という文書による約束を結んだ証拠のことです。請負には「責任をもって果たす」と「その結果、報酬をいくらもらう」という大きく2つの意味があります。
外構工事請負契約書を結んだことで、請負業者は発注者に対して「外構工事を完成させる」と「外構が完成したらいくらもらえる」という2つの約束が法的に成立したことになります。
なぜ外構工事請負契約書は必要なのか?
外構工事を業者に頼む時、外構工事請負契約書を結ぶ必要があるといわれます。一体なぜでしょうか。その理由は、外構工事請負契約書をもし結んでないと「口約束」になってしまうからです。口約束とは、言葉だけの約束のことです。
もし、外構工事を口約束でやると「言った」「言わなかった」の水掛け論になってしまいます。そうなると外構が完成しなかったり、完成しても報酬がもらえないことも起こる可能性があります。この状態を回避するために外構工事請負契約書は必要であるということです。
工事請負契約書の作成義務
外構工事請負契約書を結ぶ必要がある理由はもう1つあります。それは「工事請負契約書の作成義務」です。建設工事をする場合には、建設業法第19条1項により、業者には契約書の作成義務があります。外構工事請負契約書を作成しないまま外構工事を行うと、法律違反になります。
契約書を交わさないことによって起こりうるトラブル
外構工事で、契約書を交わさないとどんなトラブルが予想されるのでしょうか。こちらで詳しくご紹介します。
水掛け論になる
1つ目のトラブルは水掛け論になることです。どんなに仲がよい人同士の間でも、契約書を交わさないで外構工事をすると、水掛け論になることがあります。理由は、発注者と業者が考えている外構のイメージが違うからです。一度揉めると、簡単には関係を修復することはできません。
どんな外構ができあがるのか予想がつかない
2つ目のトラブルはどんな外構ができあがるのか予想がつかないことです。契約書を交わさないで外構工事をすると、完成形のイメージが正式には決まっていません。業者が好き勝手に造ることもできます。そのため発注者がイメージする外構とはまったく違った外構ができあがってしまうかもしれません。
工事途中でやめられても文句がいえない
3つ目のトラブルは工事途中でやめられても文句がいえないことです。契約書を交わさないで外構工事をすると、いつ始めて、いつ止めても問題ありません。理由は、法的な約束ではないからです。仮に業者が外構工事を中途半端な状態で止めてもどこにも文句をいうことができません。
外構工事を行う際に結ぶ契約書のチェックポイント
外構工事を行う際には、契約書はどんな点がチェックポイントなのでしょうか。こちらで詳しくご紹介します。
工事内容
1つ目のチェックポイントは、工事内容です。工事内容とは、どんなやり方で、どんな外構が完成するのかの設計図のようなものです。
工事内容は発注者が見てもわかりやすく、合理性のある作業内容であり、完成形も具体性があるものがよいです。発注者が見て、納得できないような工事内容の時は契約を結ばない方がよいでしょう。
工事代金の総額
2つ目のチェックポイントは、工事代金の総額です。いかに立派な外構が完成しても、お金がかかり過ぎたら問題です。また、予想もしなかった追加料金が後からかかることもよくありません。工事代金の総額は必ずチェックしましょう。
損害賠償
3つ目のチェックポイントは、損害賠償です。外構が無事に完成すればよいですが、無事に完成しないこともあります。もしもの時を考えて、損害賠償をチェックしておきましょう。
まとめ
今回は、外構工事を行う際に結ぶ契約書のチェックポイントについてご紹介しました。外構工事を行う際には、契約書を結ぶことをおすすめします。契約書を結んでないと、何かあった時にどうしようもなくなります。
また、お金も絡んでいるので、厄介なことになります。外構工事の時は、契約書を結んでおくことで大きなトラブルを回避することが可能です。